おっくん!
最近ちまたで話題になっている「8050問題」
引きこもりの長期化が原因とされる、この「8050問題」に乗じて、引き出し屋という仕事が悪い意味で注目されています。
引き出し屋とは一体どんな仕事なのでしょうか?そしてその悪徳な実態とは?
という事で今回は、「引き出し屋の実態とは一体!?」についてお話させていただきたいと思います。
目次
引き出し屋ってどんな仕事?
引き出し屋の仕事とは、主に30代~50代の引きこもりの方を更生させる、自立支援サービスのお仕事です。
この説明だけ聞くと、「素晴らしいお仕事じゃないか!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、中身は全く違います。
では引き出し屋の悪徳な実態についてお話をしてきましょう。
引き出し屋の悪徳な実態とは?
引きこもりの方を更生させ、自立支援させるお仕事なはずの引き出し屋ですが、その実態はとても悪徳なものでした。
多額の契約金を親に支払わせ、引きこもりの息子を支援センターに入所させる。
その施設内では満足な食事も与えられず、自立の為の訓練もしない。
長期間息子を拘束し、追加でお金を支払わせる。といった悪徳な実態が浮き彫りになっています。
引き出し屋の実態について、分かりやすくまとめられた動画がありましたので、こちらもご覧いただければとおもいます。
引き出し屋のトラブルが続出?
引き出し屋によって様々なトラブルが起こっています。
そのトラブル例を1つご紹介したいと思います。
引き出し屋のトラブル例
関東に住む母親(80歳)と息子(40代)のケースです。
息子は仕事をやめて引きこもりになり、約20年が経ちます。
「引きこもり自立支援」の業者によって、息子は家をでて自立の道へ。
母親が業者を知ったのは、2017年1月でした。
業者のホームページを見て、東京都内の本部へ相談に行ったところ、「早急な対応が必要」と促され、契約金900万円を支払うことになります。
息子はその後、熊本にある研修所で研修を行いました。
そして業者から母親へ、「熊本県内で就職した」との連絡を受けます。
2019年の春、母親は業者から突然、「息子さんが亡くなりました」と連絡を受けます。
死因は食べ物が無くなったことによる餓死でした。
息子は2017年12月に介護施設に就職し、翌年7月に離職したようです。
それから8ヶ月ほど経ち、家賃や電気代なども滞っていました。
母親は「業者がきちんとフォローをしてくれていれば、こんな事にならなかったのでは…」と遺憾の意を表しています。
母親は息子が熊本へ移る際も、業者に追加費用として400万円支払っています。
母親と業者は、研修終了後月2回会わせてもらえるという約束もしていたようですが、結局果たされませんでした。
息子が亡くなった事に対して、業者からは詳しい説明などはされていないとのことです。
おっくん!
もちろん騙す業者が一番悪いのですが、騙された側の母親も請求額に対して、何も疑問を持たなかったのでしょうか…。
私はそこも気になってしまいました。
引き出し屋の料金は?
引き出し屋の料金について、業者によって千差万別あるようですが、月20万円というのが一般的のようです。
中には、動画やトラブル例でご紹介したように、莫大な請求をしてくる業者もあるようです。
このような請求をしてくる業者があれば、「その金額の明確な指標」や「金額設定の根拠」などをしっかり聞くようにしていきましょう。
引き出し屋に対してネットの反応は?
引き出し屋に対して、世間の人達はどう思っているのでしょうか?
世間の人達の声をまとめてみました。
引きこもりを悪とし、引き出し屋を善とする報道姿勢こそ間違ってると思う。
不法侵入や暴行罪を犯してでも引きこもりを外に出すことが商売とみなされるなら、ホリエモンや村上ファンドなんかガチで優良経営者になるやろ。
金儲けがダメなんじゃなくて、その方法がヤバいからワッパかけられんだよ。
— Issueおじちゃん@方向転換期 (@uncleIssue) December 12, 2019
これも繰り返しになるが、引き出し屋の問題は『ひきこもりはひきこもりのままでいい。ひきこもるという生き方も生き方の1つだ』と思えない限り解決しない。人間はひきこもり状態を解決しようとする人が良心的か否かなど判断できない。
— ニートみょん ~働いていたんだよな~ (@NEETMAN12) December 17, 2019
暴力的『ひきこもり支援』施設問題を考える会の一人として、捜査要望書に僕も名を連ねました。会を代表し、藤原秀博さんが静岡まで行きました。考える会は、荻上チキさんらの力を借りて、ひきこもり報道ガイドラインを作成し、二度と引き出し屋がTVに出ないよう取り組みます。https://t.co/akQjds7Q32
— 木村ナオヒロ@ひきこもり新聞編集長 (@naohiro_kimura7) December 17, 2019
引きこもり引き出し屋ってなんだよ引きこもりはATMじゃないぞ
— ろむあんこ (@romanco8) December 18, 2019
そして、「自分がダメだったから」と無念の中で、お金を払えなくなったのかな・・・なんか他人事と思えない。
引き出し屋の自称支援の酷さ(これで就労実績に入れるつもり?)と、「ふつうの」世界しか知らない、一般階級の親には分からない死角に入って、こうなってしまった気がします。
— Toshi (@Toshl02) December 17, 2019
引き出し屋に対して、様々な意見がでていますね。
コメントにもありましたが、たしかに引き出し屋という表現は、あまりいい表現ではないような気がします。
でも忘れてはいけないのが、引き出し屋という名前が先行してしまい、いい印象を持たれていない方も多いと思いますが、中にはきちんと独立支援のサービスを行ってくれる業者もあるということ。
色々お話を聞いたうえで、ご判断される事が重要となってくるのではないでしょうか。
引き出し屋の悪質な実態とは一体!?まとめ
いかがでしたか?
今回、「引き出し屋の実態とは一体!?」についてお話させていただきました。
まとめますと、
- 引き出し屋とは引きこもりの方を更生させる独立支援サービスのお仕事
- 近年、引き出し屋は悪徳な業者が増えてきており社会問題になっている
- ただ良心的な業者も存在するので、色々話を聞いたうえで判断される事が重要
という事が分かりました。
年々増えてきている30代以上の引きこもり。
ここまで大きい社会問題になってきていますので、行政も本格的に動いていくのではないか?と個人的には思っています。
それと同時に、悪徳な業者に対しても今後厳しい罰則が与えられる事を願ってやみません。
最後までお読み頂きありがとうございました!